日本生命の代理店契約

弊事務所は日本生命の保険代理店をしています。
代理店の資格をとったのは、クライアントの役に立てそうだと思ったから、です。
ではなぜ、日本生命にしたのか、という話をします。

1.信用のおける日本の会社であること

私は、日本生命は売りっぱなしにしない信用がある日本の会社と考えています。
残念なことでありますが、契約が取れればよいという保険販売員が多いというのも事実です。
問題は正しくない保険税務の知識を使って営業されることです。
「経費として認められる」と言って、会社に契約させて実際は非常にグレーな方法を提案してきた保険会社があります。
日本の会社は信用を重んじるので、そのようなケースは少ないと思いますが、外資系は契約してしまえば、あとは知らないという人が多い印象が強いです。
そうすると税務リスクを抱えるのは会社(と税理士)ということになりますが、それが良いこととはとても思えません。

2.手堅い分析をしていること

私は日経CNBCを契約して株式市場を観察していた時期がありました。
日経CNBCを見ている中で、最も手堅い保守的な見方(悪い言い方をすれば悲観的)を出してくるのがニッセイ基礎研究所でした。
他人のおカネを預かる立場としたならば、手堅く、手堅く経済を見ているニッセイ基礎研究所には好感を持ちました。

3.相互会社であること

相互会社というのは、保険の加入者イコール株主という仕組みを取る会社形態のことです。
相互会社が良いと思う点は、保険の加入者が株主でもあるので、保険会社が儲かっても、加入者は配当が支払われるためそんなに悔しくないということです。

昨年の例ですと、コロナで保険の加入者がたくさん死んだかというとむしろ逆で、みんなが衛生に気を使うことで全体での死者数は減ったそうです。
そうすると保険会社は保険の支払いが減るので、保険会社が儲かり、そうするとその儲かった分は配当として保険の加入者にお返しする仕組みになっています。
これが相互会社の仕組みです。

株式会社の保険は、保険株式会社の株主が儲かって終わりです。加入者への配当はありません。

4.保険会社との議論

弊事務所が考える契約してもよい保険と保険会社が売りたい保険とは違います。
私が契約したほうが良いと考える保険は、利益を平準化する目的と、まさかの時の備えです。保険会社は総花的にまんべんなく保険を売りたがります。
この点、保険会社の担当と議論になったこともあることもあります。

5.まさかの時は突然やってくる

私は40代半ばにして2人の友人をなくすという経験をしました。
1人は体を鍛えており、とても40代半ばにして死ぬような人間ではありませんでした。
不幸は突然やってきます。誰にも予測できません。
ブラックマンデーはなんの前兆もなく起きたと聞きます。経済だって突然状況が変わります。経済は少しずつ良くなっていき、突然クラッシュするものです。
それを予測することは困難です。
だから、調子が良いときに損と分かっていても少し保険をかけておくというのは悪くないというのが私の考えです。